研究テーマ

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研究テーマ一覧

arrow1 【数の空間表象に関する発達的研究】 岡本 真彦 教授

arrow1 【心理療法での心の動き】 川原 稔久 教授

arrow1 【心の病の精神病理学的研究】 総田 純次 教授

arrow1 【認知と人工システム】 野津 亮 教授

arrow1 【共感覚に関する認知科学的研究】 牧岡 省吾 教授

arrow1 【心理臨床における表現】 片畑 真由美 准教授

arrow1 【老いや精神疾患に伴う認知機能変化に関する研究】 河野 直子 准教授

arrow1 【臨床心理学・心理療法の探究】 川部 哲也 准教授

arrow1 【イメージを重視した心理療法】 髙橋 幸治 准教授

arrow1 【建築・都市環境に関する研究】 飛田 国人 准教授

arrow1 【感情と感性の心理学研究】 岩佐 和典 准教授

arrow1 【ヒトの利他性に関する社会心理学的研究】 河村 悠太 准教授

環境共生科学課程研究テーマ 社会共生科学課程研究テーマ

数の空間表象に関する発達的研究

岡本 真彦 教授

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子どもが数をどのように捉えているのかを実験的手法を用いて探る。

私たちの頭の中には,心的数直線と呼ばれる1から9までの数がならんだ「ものさし」があると言われています。この頭の中の「ものさし」は,どのような過程 を経て形成されているのでしょうか。いろいろな年齢段階の子どもたちに,数を見て判断するという実験課題を使って,その形成過程を探っていきます。

教員より

5という数は,子どもにとって特別な数なのです。それは,どうやら指の数が5本であることと関係しているようです。

心理療法での心の動き

川原 稔久 教授

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心理療法での心の動きをイメージや身体を手がかりにして研究。

心理療法とは表現を通して心の動きを自覚する営みです。そのなかで、絵を描いたり、夢を見たり、箱庭を置いたりするときに、心の動きに気づくという現象があります。このような、言葉以前のイメージやからだの感じを手がかりに心の動きを自覚する現象を、主に事例研究という方法で研究しています。

教員より

直観的なイメージやからだの感じが、生きることへの智恵に関わると感じています。

心の病の精神病理学的研究

総田 純次 教授

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心の病や心理療法の本質を問いつつ、臨床実践の理論的な枠組みを構築する。

「精神病理学」とは心の病気の仕組みを考える精神医学の一分野です。ドイツ・フランス語圏では哲学的人間学の影響を受けつつ、心の病を人間のあり方として探究する傾向が顕著でした。一方、精神分析は、心のメカニズムを想定して説明してきました。心の病や心理療法の本質的問題は人間学の流れを汲みつつ、具体的現象の精神病理は精神分析に定位しつつ、理論化を試みています。

教員より

精神病理学や臨床心理学は仮説の検証ではなく、対話を通じてより真実らしいものに迫る学です。考えの発信と人の考えの傾聴という姿勢を期待しています。

ヒトの利他性に関する社会心理学的研究

河村 悠太 准教授

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実証的研究を通してヒトの向社会性の有り様を探る。

「周りの人のため」と思って取った行動が必ずしも人のためになるわけではありません。逆に,自分のためだけを考えて取った行動が,結果的には他者に利益をもたらすこともあります。このような,利他と利己のあわいを社会心理学・進化心理学的観点から研究しています。

教員より

主観的経験と客観的視点の両方を大事にしながら心を捉える訓練を一緒に行っていけたらと思います。

共感覚に関する認知科学的研究

牧岡 省吾 教授

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ニューラルネットワークを用いて共感覚のしくみを探る。

数について考えるとき、数字が特定の配置で並んでいるように感じられる数字列形(ナンバーフォームズ)という共感覚があります。脳の中の神経細胞の働きをコンピュータ上で再現することによって、数字列形が生じる具体的なメカニズムを世界で初めて提案しました。

教員より

人間の心を徹底的に外部の視点から見ることで、初めて分かってくることがあり
ます。

心理臨床における表現

片畑 真由美 准教授

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心理臨床面接におけるイメージ体験とその表現プロセスについての研究

私はこれまでクライエント(来談者)が心理臨床面接の中でイメージを体験し、それを表現するプロセスでは何が生じているのか、そしてそれがクライエントにどのように寄与しているのかについて興味をもってきました。特にイメージを表現するものとして、箱庭、夢、描画に注目していますが、それだけではなく言葉や遊びも自己を表現する重要なツールとして捉え、実践および研究をしています。

教員より

心理臨床において答えのない問いに向き合い続けることは個別的で創造的な作業だと考えています。研究室が共に歩む場所になればと思います。

老いや精神疾患に伴う認知機能変化に関する研究

河野 直子 准教授

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老いや精神疾患に伴う認知機能変化に関する研究

老いることと病いを得ることはどのように異なるのか、加齢に伴う認知機能や行動の変化に着目して考えます。得られた研究知見を臨床場面に生かす視点に立ち、新しいアセスメント手法等の確立や流通に関わる検討も行います。

教員より

ヒトの心は生涯をかけて発達します。系統だてて捉えられるもののひとつとして同じものはありません。

臨床心理学・心理療法の探究

川部 哲也 准教授

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特殊環境における心理・意識についての研究

南極の昭和基地などの特殊環境に長期滞在する人間の心理についての研究や、デジャヴュ体験(既視体験)など、特殊な意識状態についての研究を継続して行っています。最近は、自伝的記憶を臨床心理学的に研究する試みを始めています。心理療法の実践と、これらの特殊な心理・意識の研究を通して、普遍的な「こころ」を探究しています。

教員より

臨床心理学は、個別的なこころの探究の積み重ねによって、人間を深く知ろうとする試みだと考えています。

イメージを重視した心理療法

高橋 幸治 准教授

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無意識からの表現としてのイメージの働きを重視し、心理臨床活動を追求する。

無意識からの表現としてのイメージは、箱庭や絵画や夢、あるいはクライエントの語りや症状や出来事として心理療法の場に表れる。それらのイメージの自律性、発展性、危険性とセラピストの在り方との関連を追求しながら、心理療法や学校現場での心理臨床や心理臨床家の訓練としてのグループアプローチの研究・実践を行っている。

教員より

人間には、それぞれ固有の可能性がある。その可能性を目の当たりにするような教育の場でありたい。

建築・都市環境に関する研究

飛田 国人 准教授

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居住者の行動や価値観など、人の知覚・行動を考慮した人と環境の関係を研究。

人に望ましい温度、光、音、においは、どのようなものなのか。また、環境負荷を小さくするためには、環境をどうコントロールし、人はどう暮らすべきなのか。建物内や都市における実態調査・実験・数値シミュレーションを行い、人にも環境にも望ましい空間について研究しています。

教員より

データや理論に基づく論理的な思考をする中で、心の中に芽生える根拠のない違和感を大切にしてください。

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