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大阪湾産サワラPRイベント「大阪湾のおさかな教室~魚庭(なにわ)のサワラを知りつくそう~」(11/17)

2019年11月17日(日)に,尾崎公民館(大阪 阪南市)で,大阪湾産サワラPRイベント「大阪湾のおさかな教室~魚庭(なにわ)のサワラを知りつくそう~」を実施しました。

本イベントは,教養科目「地域実践演習(大阪湾における次世代漁業の検討)」(担当教員:大塚教授)の一環で,協賛:大阪サワラ流し網漁業管理部会,協力:NPO法人大阪湾沿岸域環境創造センターのもとで実施しました。本研究室より,市岡(大塚研M2),加藤(大塚研B4),橋本(大塚研B4),清水(黒田研B3)が参加しました。

まず,大塚耕司(教授)による開会挨拶の後,本イベントの趣旨や,イベントの流れについて説明を行いました。その後,地域実践演習の受講者1~2回生の学生による,大阪湾とサワラについてのクイズ大会を行いました。学生のみで授業時間外でも自主的に集まりパワーポイントを作成した力作であり,大阪湾の栄養塩偏在の問題から大阪湾産サワラの特徴まで幅広く取り上げられ,非常に興味深い内容でした。参加者にとっては少し易しい問題だったかもしれませんが,うまくアイスブレイクできました。

次に,サワラの鮮度保持を研究している市岡(大塚研M2)と,大阪サワラ流し網漁業管理部会の西澤氏(会長)とによる,魚庭(なにわ)のサワラと,サワラ流し網漁業についての説明をしました。「魚庭(なにわ)のサワラ」とは,大阪府漁連が指定しているプライドフィッシュ12種のうちの1種であり,ブランド化を目指しています。初めに,サワラというのはどういう魚であるのかを説明し,サワラ流し網漁業について実際の様子を記録した動画を流しました。次に,西澤氏(会長)より,おすすめのサワラの食べ方を紹介し,刺身とカルパッチョ,しゃぶしゃぶを取り上げました。サワラは生で食べるのがもっとも美味しいということを熱く語っていただきました。

説明の後,下荘漁業協同組合所属の桶谷氏による,サワラ解体ショーを実施しました。前々日にサワラ流し網部会により漁獲された合計3尾のサワラの解体を,桶谷氏の優しい語り口調による解説付きで行われました。相良氏(副会長)が漁獲した,6.4kgのサワラは非常にサイズが大きく,ベテランのサワラ漁師の皆さんも解体ショーに釘付けでした。

解体ショーで3枚おろしに捌いたサワラを次に,河原氏(NPO大阪湾)による調理方法の解説が行われました。解説したメニューは,刺身(お造り),炙り刺身,カルパッチョ,しゃぶしゃぶの4種です。実際に参加者も短冊から刺身に切り出しました。メモをされる参加者も多く見られ,関心の高さがうかがわれました。

調理実習後は,実際に参加者とスタッフで実食しました。3尾でたくさんのサワラの量であったために,多く余ると予想していましたが,好評であり時間内に完食することが出来ました。参加者の皆さんも,美味しいとおっしゃってください,「なんで近くのスーパーマケットで刺身を販売していないのか。もっと食べていきたい。」「子どもは魚嫌いだが,しゃぶしゃぶは喜んで食べてくれた。」などの感想がありました。実食後にはアンケートの回答にご協力してください,その結果をもとにして今後の生食普及に活用していこうと考えています。

大阪湾産のサワラの多くは,現状では和歌山県や京都府等の府外に流通することが多いですが,今後サワラの生食のファンが増えていき,漁港近くで地産地消できるようになればいいですね。